―― ところで、萩原さんにとって「ヤマハ」ブランドにも思い入れがありますか?
萩原もちろんです。スタジオでレコーディングをするときに、標準的なスピーカとして使われているのが、ヤマハの「NS-10M」という製品なんです。経験のあるミュージシャンなら「10M」が標準の音としてとらえていると思いますよ。
新井うれしいお話ですね。「NS」という型番は「ナチュラルサウンド」という意味なのです。ヤマハは、やりすぎのない自然な音にこだわっています。実は、今回NECとコラボしたスピーカも、ヤマハの社内では「NS」という型番が付いています。こちらも、自然な音にこだわりたいという想いは同様なんです。
萩原パソコン内蔵のスピーカというと、やたらに低音や高音ばかりを強調した“ドンシャリ” かなと思っていたのですが、実に自然ですね。このスピーカなら、色々な曲が気持ちよく聴けるし、ボーカルも引き立つでしょう。長く聞いていて飽きないし、疲れない音ですね。
―― 最近は、YouTube などで気軽にミュージックビデオが見られるようになりました。
そんな用途にはいかがですか。
萩原最近は、HD動画も公開されていて、音質もよくなっています。VALUESTAR Nなら、画面も大きいし向いていると思います。のめり込みすぎて家族から「音が大きい」って言われるのだけが心配ですね。
石田動画配信サイト等では、ソースごとに音量が違うケースがよくあります。急に音が大きくなったり、小さすぎて聞こえなかったり……。そこを解消するために「Adaptive Volume」という技術も盛り込みました。さまざまなソースの音を、一部は先読みして検出して、音量を自動調整しています。これで、突然大きな音になる心配もありません(笑)。
―― 最後に、萩原さんならどんな用途に使いたいですか?
萩原僕なら、ノートパソコンのLaVie Lを選びます。このスピーカなら、出先でもヘッドフォンを使うことなく選曲作業などができます。また、ベランダなどでちょっと音楽を楽しむのにもいいですね。今後は、ノートパソコンのオーディオ機能の充実にさらに期待しています。